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川口外務大臣


日加外相会談:概要
(於:ウィスラー)

平成14年6月13日


 ウィスラー・カナダ時間6月12日に行なわれた川口外務大臣とグレアム外相の日加外相会談の概要以下のとおり。

1.概 要

(1)日加関係

グレアム外相より、川口大臣に正式にカナダを訪問して欲しい旨要請。川口大臣からは公式訪問の招待に感謝する旨応答。
川口大臣より、日加フォーラムを早期に立ち上げて両国の協力関係を一層深めていきたい旨述べ、グレアム外相もこれに同意。両大臣は早期に座長を決め、活動を再開することで意見が一致。
両外相は2002年11月にヴァンクーヴァーで開催予定の日加安全保障シンポジウムの成功に向けて意見が一致。


(2)国際情勢

(イ) インド・パキスタン

両外相は、状況はやや好転しているように見えるが、国際社会が引き続き情勢を注視し、関与し続けなければならない点で意見が一致。


(ロ) 中東

両外相とも今次G8外相会合前に中東を訪問。イスラエル・パレスチナ双方の当事者間の不信感は相当強く、信頼感を高めるための努力が重要である点で合意。
また、川口大臣より、パレスチナ改革の重要性について説明し、先の中東訪問の際に説明した日本の立場や、選挙支援、パレスチナ自治政府改革等に対する支援について説明し、和平プロセスの進展と日本の支援を結びつけるロード・マップについて説明。


(ハ) アフガニスタン

川口大臣の方から、アフガニスタンでは緊急ロヤ・ジェルガ開会されたが、国際的な関与が必要であり、安定と治安が非常に重要である旨発言。
また、川口大臣より、アフガニスタンに対する日本の政策についてのパンフレットを手交しつつ、1)和平プロセス、2)治安、3)復興と人道支援の3つの政策が互いに支え合いながら行えるような形でアフガニスタンに対する支援を続けることが大切である旨発言。グレアム外相よりかかるアプローチはカナダのそれに近い旨発言。


(3)地球規模問題

(イ) 京都議定書

川口大臣より、自分は以前環境大臣としてカナダの環境大臣と非常に緊密に連絡しつつ仕事をしてきた、日本は6月4日に京都議定書を締結し、受諾書を国連事務総長宛に寄託した、カナダも国内の色々な問題があるかもしれないが、ぜひそれを克服し、早期に京都議定書を締結することを期待している旨発言。
これに対し、グレアム外相より、州政府と連邦政府との関係の問題、また産業界の声等もあり、この問題はカナダにとって非常に重要であるが、難しい問題になっているとの反応あり。


(ロ) 経済協力

グレアム外相より、日本が非常に寛大な経済協力によって多大な貢献を行っていることへの表明があり、特にアフリカとの関連で言及があった。
川口大臣からはアフリカには日本のODAの約10%が使われているが、この地域は日本も重要視しているところである旨説明。
グレアム外相からは、アフリカの問題はクレティエン首相がカナナスキス・サミットで重視しており、議論することになろう旨発言。


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