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川口外務大臣


日独外相会談(概要)

平成15年4月11日

 欧州を訪問中の川口大臣は、10日(木)12時10分から13時30分まで、ベルリンにおいてフィッシャー副首相兼外相とワーキングランチ形式で、イラク問題を中心に意見交換を行ったところ、概要は以下のとおり。

1.イラク問題

(1) 川口大臣より、中東地域の平和と安定は日本の平和と安定にとって重要であること、また、イラクの大量破壊兵器問題の深刻さに鑑み、苦渋の選択として武力行使を支持した旨述べ、その上で我が国の決定した人道及び周辺国支援に言及しつつ、我が国の人道復興5原則を説明し、フィッシャー外相より右5原則への賛同を得た。
(2) 「フィ」外相よりは、平和的手段を尽くさないままの武力行使は支持できなかったが、武力行使が開始された現在は、一刻も早く終結されることが重要であり、ドイツは当然米英軍が勝利することが必要であるとの見方で情勢を見守っている旨の説明があった。
(3) 川口大臣より、復興支援については弾力的に対応することが重要、治安の確保等の課題に国際社会全体として対応することが大切、復興には国連の十分な関与を確保すべき、状況の推移に適合した形で安保理決議を追究すべきである等、日本の考え方を説明した。「フィ」外相は、現在は人道状況に最も関心があるが、米英軍が治安を含め対応することが重要であると述べ、イラクの復興については国連が中心的役割を担うこと、国際社会が一致して対応することが重要である旨述べた。


2.中東問題

(1) イスラエル、パレスチナ訪問から戻ったばかりの「フィ」外相より、イスラエルの経済状況が悪化していること、パレスチナについては新首相の下での組閣準備が順調に進んでおり、この新しい内閣を全面的に支持すること等について説明があった。
(2) 川口大臣より、両国間の暴力の連鎖を断ち、信頼醸成を図るよう粘り強く両国に働きかけることが重要である旨述べ、「フィ」外相の賛同を得た。


3.北朝鮮問題

     9日の安保理非公式協議において北朝鮮の核兵器問題がとりあげられ、安保理議長より発出したメッセージを北朝鮮が真摯に受け止め、国際社会の懸念を払拭すべく具体的対応をとるよう強く希望することで一致した。また、「フィ」外相より、独は欧州各国と協力して本問題の平和的解決をサポートする用意がある旨述べた。




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