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川口外務大臣


日仏外相会談(概要)

平成15年4月11日

 欧州を訪問中の川口大臣は、10日(金)夜、パリ(フランス)においてドビルパン外相との間で約1時間にわたってイラク問題を中心に意見交換を行ったところ、概要は以下のとおり。

1.イラク問題

(1) 川口大臣より、イラクにおける安全、治安の問題、人道問題については、国際社会が一致して対応する必要があること、また、武力行使が犠牲を最小限化した形で早期に終結することが望ましいとした上で、人道上の要請に関し、我が国の国連の緊急統一アピールに対する支援及び周辺国支援につき説明した。また、我が国の人道復興5原則につき説明し、ドビルパン外相の賛同を得た。
(2) ドビルパン外相よりは、イラクにおける現在の治安状況は、現場にいる国々が特別の責任を負っていることは明確であるとしつつ、国連の役割については、国連が何を為していくかが重要である旨の発言があった。
(3) 川口大臣より、イラクの現在、今後の状況は国際社会の一致した対応を示す機会となるので、その観点からは安保理決議が必要との我が国の考え方を説明した。ドビルパン外相は、仏も国連の関与を追求していくが、現在最も重要なのは目前の治安状況への対応であって、それ以降の対応については状況が安定化する時期にならないと見えてこない旨述べた。これに対し川口大臣より、現在の対応としては種々の具体的な項目が考えられるが、その中には、国連事務総長顧問のマンデートやオイル・フォー・フード計画の有効期限後の対応、更に、今後のイラク暫定政権をどうするかといったものがある旨指摘し、ドビルパン外相よりも、こうした分野への手当の必要性につき同意が示された。
(4) また、ドビルパン外相より、イラクの問題は中東全体の文脈で考えるべきで、中東和平プロセスの進展が重要である旨発言があり、川口大臣も賛同した。更に、ドビルパン外相は、今のアラブ世界には今回のイラクに対する武力行使を受けての懸念や心配があるので、安心を取り戻して貰う上で仏としての役割があると考える旨述べ、11日より、スペインを経由して中東(エジプト、サウジアラビア、レバノン、シリア)を訪問予定と発言した。


2.北朝鮮問題

(1) ドビルパン外相より、北朝鮮問題は日本にとって安全保障上の極めて死活的な問題であるということを理解している旨前置きの上、現状認識について質問があったのに対し、川口大臣より、先般の訪中の際に中国との間でも取り上げたこと、地域の国々は平和的解決を願っていること、その関連で、9日の安保理非公式協議が終わった後に安保理議長メッセージが発出されたが、一致したメッセージが発出されたことは喜ばしいことである旨述べた。
(2) これを受け、ドビルパン外相よりは、仏としては、本件については安保理における枠組み、及びEUの枠組みの双方において、問題解決に資するための支援、協力をする用意がある旨述べた。




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