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川口外務大臣


川口外務大臣の中国訪問
(7日:唐家セン国務委員との会見)

平成15年4月7日

 4月7日、北京訪問中の川口外務大臣は、約2時間にわたって、唐家セン(とうかせん)国務委員と会見(昼食会を含む。)を行ったところ、概要以下のとおり。

1.日中関係全般

(1) 総論

(イ) 唐国務委員発言
 新指導部の下でも、中国の外交方針に変わりはなく、対日関係を重視し、日中間の友好協力パートナーシップを構築たい。アジア・世界で影響力を有する両国が、地域・世界の平和と繁栄のために協力することが重要。また、日中関係発展の基礎である、歴史・台湾問題を適切に処理すべき。

(ロ) 川口大臣発言
 2003年は日中平和友好条約締結25周年。過去の歴史を正しく認識し、三つの共同文書(注:日中共同声明、日中平和友好条約、日中共同宣言)の基礎の上に更に新しい歴史をつくる観点から、日中双方が共に努力すべき。国際社会に対し責任をもつ日中両国が二国間及び地域・世界の問題のために協力し、両国の「共通利益」を拡大していくべき。

(2) ハイレベル交流

 川口大臣より、日中間の「共通利益」の拡大のためにも、ハイレベル交流が重要であるとして、温家宝総理の早期訪日を招請する小泉総理親書に言及するとともに、唐国務委員の早期訪日を招請。唐国務委員からは、訪日招請に謝意を表明しつつ、中国側は、ハイレベルの相互訪問を従来から重視しており、相互訪問・交流に有利な雰囲気をつくることが重要である旨発言。

(3) 台湾問題

 唐国務委員より、世界保健機関(WHO)への台湾のオブザーバー参加につき警戒心を高めるよう言及。川口大臣からは、台湾との関係につき、日中共同声明に従い、非政府間の実務関係を維持するとの基本的立場に変化はない旨応答。

2.地域情勢・地域協力

(1) イラク情勢

 唐国務委員より、戦争の拡大による人道上の問題の発生及び世界経済への影響を心配しているとしつつ、戦後の取組みは国連の枠の中で進めるべき旨発言。更に、国連安保理の権威・役割を今後とも守って行くべきであり、引き続き国連が十分に役割を果たすべきである旨の指摘あり。

(2) 北朝鮮

 唐国務委員から、中国は一貫して朝鮮半島の非核化と平和・安定の実現に向け、対話による解決を主張しているとした上で、日本の平和的解決のための努力を高く評価し、朝鮮半島における核兵器出現と戦争に対する反対を表明。川口大臣からは、中国の努力を評価しつつ、平和的解決の追求、朝鮮半島における核兵器出現への反対という点で日中両国は一致している旨発言。


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