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トップページ > 会談・訪問 > 川口外務大臣 |
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平成15年6月18日
6月17日、10:15から11:20まで、プノンペン(カンボジア)にて、川口外務大臣、ユン・ヨングァン韓国外交通商部長官(今次会合議長)及び李肇星中国外交部長が出席し、2回目の日中韓の外相会議が開催されたところ、主たるポイント以下のとおり。 1. 日中韓首脳共同宣言 日中韓の協力及びASEANとの関係の強化に関する日中韓の首脳の共同宣言を2003年10月の日中韓首脳会合の際に発出するよう各首脳に進言することにつき合意が得られた。今後、共同宣言案について事務レベルで調整を行うこととなった。 2. 地域情勢(北朝鮮の核開発問題) 北朝鮮の核開発問題については、関係国との対話を通じた平和的解決が重要であり、日中韓が引き続き緊密に協力していくべきことにつき見解が一致した。我が方及び韓国より、日韓を含めた多国籍協議が重要であることにつき中国側の理解を求めた。我が方よりは、拉致問題は極めて重要であることにつき両国の理解と問題解決に向けた協力を求めるともに、北朝鮮の違法行為についての取締まりを強化していることにつき説明を行った。 3. 経済分野協力 韓国より、第2回日中韓ビジネスフォーラムの開催につき言及あり、IT協力の重要性を強調する発言があった。中国より、SARSはすでに克服したとの発言があり、日本と韓国の支援・協力に謝意が表明された。また、経済閣僚会合の開催、ビジネスフォーラムの開催を歓迎するとともに、検疫についての紛争解決手続整備の重要性及び日中韓3国のシンクタンクによる共同研究結果に期待する旨発言があった。 川口大臣より、3国の協力は可能な分野から着実に進めるとともに、将来のあるべき姿についてのグランドデザインを描く作業が必要であること、また、IT協力について日本としてもいろいろなアイディアをもって推進していきたい旨述べた。さらに、中国の発言を受け、日中韓FTAについては、現在行われている3カ国のシンクタンクによる研究結果を参考に、中長期的課題として検討していきたい旨発言した。 4. ASEANとの協力 韓国より、EASG報告書の勧告の実施の重要性を強調するとともに、その一環として12月に東アジアフォーラムを開催する予定であり日中の協力をお願いしたい旨発言があり、日中ともこれを支持した。 川口大臣より、ASEANに倣い、日中韓でもASEAN+3の案件に関する日中韓側の議長制度を導入することを提案したところ、中韓は、基本的に支持を表明しつつ持ち帰り検討することとなった。また、日本提案の人の交流・人の育成に関するASEAN+3有識者会合の第1回会合の成功につき報告するとともに、中韓に引き続き協力を要請した。 5. その他 韓国より、環境保護の重要性につき指摘があったほか、3国間でのサッカー交流の提案があり、日中ともこれを支持した。中国より、北京オリンピック開催に向け、オリンピック開催の経験のある日韓からぜひ協力を得たい旨要請があった。 川口大臣より、ASEANの会議の際の会合に加え、日中韓それぞれの国で日中韓会合を開催することを提案したところ、中韓ともこれを支持した。また、1月、2月に日中韓の若者を日本に招聘したヤングリーダーズ・プログラムの成功につき報告するとともに、日中韓持ち回りで若者交流を行うことを提案したところ、中韓ともこれを支持した。 |
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