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川口外務大臣


日米外相会談(概要)


平成15年6月18日


 6月18日午後2:20から約20分、カンボジア(プノンペン)で行われているASEAN地域フォーラムに出席中の川口外務大臣は、現地にてパウエル米国務長官と会談を行ったところ、概要以下の通り。

1.北朝鮮

(1) 川口大臣より、17日夜、北朝鮮のホジョン大使に対し、日本側の考え(核問題を平和的・外交的に解決することは国際社会で一致している方針であり、日韓を含めた多国間協議の受け入れを北朝鮮に求める、また、拉致の問題、核の問題等を包括的に解決してはじめて国交正常化を行うというのが日本の方針である等)を伝えたこと、更に、18日、同大使が日本側の考えを本国に伝達した旨述べていたことを紹介した。

(2) 更に、川口大臣より多国間の対話、平和的な解決が重要である旨述べたのに対し、パウエル国務長官よりも多国間の枠組みが重要である旨述べた。


2.ミャンマー

 川口大臣より、ミャンマーのウイン・アウン外務大臣との17日に行った会談のやりとりを紹介し、約1時間に亘って、スー・チー女史及びNLD幹部の即時釈放等を強く申し入れた旨説明した。

3.イラン

(1) 川口大臣より、現在、IAEA理事会においてイランの核問題が議論されているが、日本としても本件に関する深刻な懸念を共有している旨述べた。

(2) これに対し、パウエル国務長官は、米国としても、イランについては、核開発の問題、テロ支援の問題、更にはイラクのシーア派を通じて影響力を行使することにより同国が不安定化するのではないかといった観点より懸念を有している旨述べた。


4.イラク、テロとの闘い

(1) 川口大臣より、今般、自衛隊部隊等をイラク等に派遣することを可能にする新法案、また、テロ特措法の期限の延長のための法案を国会に提出した旨説明。これに対し、パウエル国務長官より日本の対応を高く評価する旨述べた。

(2) 更に、パウエル国務長官より、イラクの大量破壊兵器の問題については現在大勢の要員がイラクと周辺国で捜索活動を行っている旨説明があった。


5.沖縄における米海兵隊員による婦女暴行致傷容疑事件

(1) 先月沖縄で発生した米海兵隊員による婦女暴行致傷容疑事件につき、川口大臣より、極めて遺憾な事件であった、米側には事件の再発防止のため一層の措置をとるよう求める、日本政府としても事件・事故防止のために可能な限りの協力をしていきたい旨述べた。

(2) パウエル国務長官よりは、個人的な気持ちとしても遺憾の意を表したい、今後、地位協定の下での刑事裁判手続きの問題について日米で協力して前向きな結果が出るように努力したい旨述べた。これに対し、川口大臣より、日米両国の刑事裁判手続きには相違があるのでなかなか容易なことではないと思われるが、外務省として最大限の努力を行いたい旨述べた。


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