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21日タクシン首相主催晩餐会
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主として協力案件(プライム・ムーバー・プロジェクト)及びACDの今後について意見交換が行われた。
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(ロ) |
協力案件のひとつであるアジア・ボンド構想については、我が国を含め多くの国がこれを支持し、このような努力を進めて行くべきとの意見が多く出された。
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(ハ) |
協力案件に関しては、各国よりそれぞれが主導的に進めているプロジェクトに関する紹介があった。川口大臣よりは、我が国が提案している「環境教育」及び「法制度整備」に関するプロジェクトを説明した。
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(ニ) |
アジア協力対話の今後については、アジア協力対話は各々のプロジェクトを確実に実施していくことが重要である旨の発言が多く出された。川口大臣よりは、この地域の諸国の国際問題への積極的な関与と地域の安定と繁栄のための協力が必要であること、アジアは多様であり時間はかかるだろうがアジアが一体となるために何ができるか具体的に考えていくべきであるとの発言を行った。
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22日アジア協力対話閣僚会合
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スラキアット・タイ外相より、昨年から現在までのアジア協力対話の進展について説明があり、協力案件の進展、そのなかで特にアジア・ボンド構想に関する作業の現状等の説明があった。各国よりは、エネルギー安全保障、中小企業協力、観光、科学技術、農業、基準認証の標準化、E・教育、E・コマ-ス、バイオテクノロジー、貧困削減、IT開発等の協力案件について詳細な説明があった。
矢野副大臣よりは、我が国が提案した「環境教育」と「法制度整備」に関するプロジェクトについて概要を説明した。また、我が国を含め多くの国がアジア・ボンド構想に関するチェンマイ宣言への支持を表明し、その結果、チェンマイ宣言が採択された。
タイ外相より、外務大臣の役割は、これらのプロジェクトが進むことを確保し、関係機関が参加することを確保することである旨発言があった。また、各プロジェクトの作業部会後に閣僚会合を行うかどうかについては、各作業部会がそれぞれ判断することとなった。
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(ロ) |
参加国の拡大について、新たにカザフスタン、クウェート、オマーン及びスリランカの参加が承認された。参加国を拡大するにあたっては、アジアの国のなかから要請があればその国の参加が既参加国にとって心地よいものであるかどうかに鑑み、決定すればよいと考える旨の発言があった。
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(ハ) |
第3回会合は中国が主催することとなった。他方、その会合の調整役は、多くの国からの要請に従い、引き続きタイが行うこととなった。
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22日閉会式
チェンマイ大学において閉会式が行われた。まず、スラキアット・タイ外相より参加国閣僚への謝辞及びアジア協力対話第2回閣僚会合の概要に関する報告があった。次にタクシン・タイ首相より、アジア協力対話の意義、アジア・ボンド構想の重要性などに関する演説が行われた。
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