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川口外務大臣


ARF/ASEAN・PMCの際の日露外相会談
(概要)

(於ブルネイ)
平成14年8月1日

 ブルネイ時間1日12時40分から13時05分まで25分間、川口外務大臣とイワノフ・ロシア連邦外相との間で日露外相会談が行われ、1.政治対話2.平和条約交渉3.朝鮮半島情勢4.アフガニスタンを巡る日露協力5.ロシアにおける日2002年についてやりとりがなされたところ、概要以下のとおり。

 なおこれに先立ち、7月31日のARF閣僚会合の合間に、イワノフ外相の北朝鮮訪問について短時間意見交換する機会があった。


1.政治対話

 大臣訪露を10月12日から14日とすることについて、両外相間で合意された。双方は、10月の訪露の際には是非良い会談をしたい旨述べた。


2.平和条約交渉

(1) 川口大臣より、先般のカナナスキス・サミットにおいて、ロシアが2006年にG8サミットを主催することになる等ロシアを巡る国際情勢が変化してきた、その中で唯一進んでいないのが平和条約交渉の問題であり、これを是非前に動かすよう取り組んでいきたく、この問題を解決して新たなレベルでの日露の協力関係を構築していきたい旨発言した。

(2) イワノフ外相より、大臣訪問の際に平和条約についてじっくりと話をしたいと述べた。



3.朝鮮半島情勢

(1)  31日の短時間のやりとりにおいて、イワノフ外相より、日本側から説明のあった北朝鮮との対話の努力を通じて日朝間の諸懸案の解決を図っていくという日本側の基本的立場については、金総書記及び白外相に伝達した、これに対して金総書記は、日本との間で何ら前提条件を付すことなく話し合う用意がある旨述べていた、との説明があった。更にイワノフ外相より、金総書記は、日本との対話と共に米国との対話の重要性を重視していることを指摘し、南北間の対話に積極的であることを強調していたが、ロシアとしても、南北の対話を支持しており、その推進のために尽力する用意があることを表明した、との説明があった。

(2) 1日の会談においては、川口大臣より、31日の日朝外相会談の結果、8月25日に平壌において局長級の協議を行い、国交正常化問題や二国間の拉致問題を含む諸問題について話し合うこととなったこと等を説明した。

(3) これに対しイワノフ外相より、説明に感謝するとして、このように日本が北朝鮮との間で直接のコンタクト、対話をとられたことは重要である、またロシアとしても協力できることがあったら言ってほしい旨述べた。



4.アフガニスタンを巡る日露協力

(1) 川口大臣より、アフガニスタン、タジキスタンの国境地域における麻薬取締プロジェクトについて、ロシアの要請額を踏まえて応分の協力をUNDCPを通じて行うこととした旨伝達した。これに対しイワノフ外相は申し出に感謝する旨述べた。

(2) 更に川口大臣より、この協力はアフガニスタン周辺国の安定化を促進し、国際社会への麻薬流出というグローバルな問題の解決に寄与するものである、特に国境警備庁がタジク、アフガンの国境の活動を通じて、多くの麻薬を捕捉していることは重要と考えており、日本として高く評価している旨述べた。



5.ロシアにおける日本年

 川口大臣より、「ロシアにおける日本年」の準備状況について説明し、本行事の成功に向けてロシア側の協力をお願いしたいと述べたのに対し、イワノフ外相より、本件は首脳間の合意であり、協力は惜しまないとの発言があった。


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