(1)日・ASEAN関係一般 |
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我が方より、1977年の「福田スピーチ」以来の長年に亘る日・ASEAN友好協力関係に言及しつつ、我が国は今後ともASEANの「率直なパートナー」として、「共に歩み共に進む」との基本理念の下で協力を強化していくとの方針を表明。これに対しASEAN側より、日本の一貫したASEAN重視政策を評価する声が聞かれた。 |
(2)「日・ASEAN包括的経済連携構想」 |
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我が方より、日本とASEAN全体との間で連携可能な具体的分野や連携の枠組みなどについて検討を行う一方で、日本はASEAN内の用意のあるいずれの国とも、日・シンガポール経済連携協定の枠組みを基礎にした二国間での経済連携強化に取組んでいく旨説明。また、11月の日・ASEAN首脳会議では、これら双方の取組の進展振りを踏まえ、今後の取り進め方を政治文書の形にまとめて合意したいとの考えを示したのに対し、ASEAN側より基本的な同意が得られ、11月の日・ASEAN首脳会議に向けて作業を進めていくこととなった。 |
(3)「日本ASEAN交流年2003」 |
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我が方より、日・ASEAN関係を更に高い次元に引き上げるため、文化交流のみならず経済、政治・安全保障、科学技術、教育・人材育成等を含む幅広い分野において交流と協力を実施していくべき旨述べた。また、交流年を記念して、来年12月初旬に日・ASEAN特別首脳会議を日本で開催することを提案したところ、ASEAN側はこれに基本的に同意し、各国外相が持ち帰って首脳に諮った上で、11月の首脳会議で最終的に合意することとなった。 |