(イ) |
ACDは、タクシン・タイ首相の強いイニシアティブにより開催され、東アジアから中東までを含むアジア域内の外相クラスが集まり、アジア諸国の潜在力を引き出し、域内の競争力を強化することにより、アジアの発言力を強めていくとの観点から非公式にかつ自由に意見交換することを目的とするもの。
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(ロ) |
今次会合では、「如何に我々の力を結集するか」のテーマで議論を行い、アジアは対話を促進することで安定と繁栄を拡大できるとの考え方を共有し、具体的な協力分野として貧困削減、人材育成、デジタル・ディバイドの解消、科学技術、アジアの文化や観光の促進、中小企業育成、資源管理、エネルギー安全保障、運輸・通信、非伝統的安全保障問題、ビジネス及び学識者の役割、インフラ開発等の重要性を確認した。川口大臣よりは、人材育成、科学技術、国境を越える問題、国際場裏での協力、地球規模問題等の重要性を指摘したほか、アジアの小地域間の連携強化を図るため各小地域での協力の実態を精査する必要性を強調した。
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(ハ) |
また、会合では、ACD自体のあり方に関し、参加問題は「包含性」の原則に基づくこと、より容易な問題から困難な問題へと段階的に進むこと、会合の非制度的・非公式な性格を維持すること等が確認された。更に、川口大臣の発言を受けて、ACDの中核的価値は、具体的協力プロジェクトの推進よりも、自由闊達に対話を行う側面にあることが確認された。
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(ニ) |
今後は、引き続きタイがACDの調整国となり、今後12ヶ月間にどのような分野で協力が可能かについて関係国と非公式に協議を続けていくことなった。また、第二回会合は、2003年6月にタイ北部のチェンライ(注)で開催されることとなった。
注:その後の調整で第二回会合の開催地はチェンライからチェンマイに変更となった。 |