G8外相会合(概要)
平成13年11月11日
11月11日(現地時間)、ニューヨークにてG8外相会合(ワーキング・ディナー)が開催されたところ概要以下のとおり(日本より高野外務審議官が代理出席。出席者:ルッジェーロ伊外相(議長)、パウエル米国務長官、ストロー英外相、ヴェドリーヌ仏外相、フィッシャー独外相、イワノフ露外相、マンレー加外相、ミッシェル白(EU議長国)外相、パッテン欧州委員、ソラーナ共通外交安保政策上級代表)。
1.国際テロ対策
- 9月19日のテロ問題に関するG8首脳声明の内容が再確認されるとともに、これまで行われてきたG8の専門家による検討作業を継続し、テロ対策強化に向けた「G8行動計画」を近いうちに首脳レベルで発表するとの方針が確認された。
2.アフガニスタン情勢
- マザリシャリフの陥落なども踏まえ、米軍等による軍事活動を含む現状が良い方向に進んでいるとの認識が共有されるとともに、冬や降雪の到来を控え、人道支援が喫緊の課題であること、また、そのためにも現地における安全の確保が重要な課題であることが確認された。
- アフガニスタンにおける平和と安定の実現に向け、引き続きG8メンバー間で緊密に協議を続けていくと共に、ブラヒミ国連事務総長特別代表を中心とする国連の活動を支援していく重要性につき一致した。
- 日本よりは、上記の諸点と併せ、緊急の人道支援と中・長期的な復興支援を切れ目なく実施して行く必要性も念頭に置きつつ、国際社会が如何に協力していくべきかにつき検討しているところである旨発言した。また、アフガニスタンの平和と安定に向けた動きを支援していくプロセスに国際社会の様々な要素が反映される形で進められることが重要である旨指摘した。
3.中東和平
- イスラエルとパレスチナの間で対話に向けた努力が早急に強化される必要があることが確認された。
4.マケドニア情勢
- マケドニア議会における憲法改正プロセスの前進が重要であるとの認識が確認された。
5.2002年のG8
- 2002年のG8議長国であるカナダより、カナナスキスで行われる2002年のG8首脳会合においては、首脳同士で親密で率直な議論が確保されるよう、出来る限りインフォーマルな会合とするべく準備を進めている旨紹介があった。
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