ジェノヴァ・サミットの際の日露首脳会談 (概要)
平成13年7月22日
7月21日17時(現地時間。日本時間では22日0時)から約45分間、ジェノヴァ・サミットに出席中の小泉総理大臣は、プーチン・ロシア大統領との間で日露首脳会談を行った。
◎ 今回の会談のポイント
- 会談は極めて友好的な雰囲気の下で行われ、個人的な信頼関係が構築された。
- 小泉政権の対露政策の基本方針を確認した。
- 平和条約交渉の今後の道筋が合意された。
- 韓露漁業問題について、日本側の立場を申し入れた。
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1.冒頭
小泉総理より、「改革」を進める指導者としての共感、経団連ミッションへの協力に対する謝意について述べた。
2.日露関係
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小泉総理より、小泉政権の対露政策の基本方針、すなわち、平和条約の締結、経済分野の協力、国際舞台における協力という幅広い分野で両国関係を進めていくことを確認した。これに対し、プーチン大統領より、ロシアとしても、あらゆる分野における協力の拡大を図っていきたい旨述べた。
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(2) |
また、プーチン大統領より、小泉総理と防衛庁長官の訪露招請が行われたほか、APEC首脳会議の際にも会談を行いたいとの指摘があった。なお、小泉総理の訪露の日程については、事務レベルで調整していくこととなった。 |
3.平和条約締結問題
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小泉総理より、イルクーツク首脳会談までの成果を継承し、今後とも精力的に交渉していくことを確認した。これに対し、プーチン大統領も、これまでの路線を継承し、平和条約交渉を着々と進めていきたい旨述べた。
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(2) |
また、今後の交渉の道筋として、まず、次官級協議を行っていくことが合意された。 |
4.韓露漁業問題
小泉総理より、我が国の立場を確認し、とりわけ来年以降の操業の扱いについては日露間で事前に十分な話し合いを行いたい旨述べた。これに対し、プーチン大統領より、この問題は経済問題であり、政治問題化させないよう経済問題として解決したい旨述べた。
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