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米国では、成長は急激に鈍化したが、長期的な動向は依然として良好である。市場は、力強く、かつ弾力的であり、金融及び財政政策は、物価の安定を維持しつつ、景気回復を助けるため積極的にとられている。最近行われた減税は成長を高めるであろう。 |
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カナダでは、減税及び金融情勢が成長を支えているが、構造政策は、引き続き、生産性の向上を目指すべきである。英国では、景気減速は緩やかに見受けられ、持続的な成長及び中期的な雇用の基盤強化並びにインフレ目標の達成のため、政策を継続すべきである。 |
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ユーロ圏では、経済活動は弱まったが、成長見通しは引き続き良好である。減税及び一層の雇用拡大を目的とする構造改革は、持続可能かつインフレなき成長を支えるため、継続されるべきである。経済改革の着実な実施は、成長の潜在力の更なる向上に寄与するであろう。 |
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日本では、経済活動は更に弱まり、物価は引き続き下落している。この背景の下、金融政策は引き続き潤沢な流動性を供給するべきである。中期的に、より強固な経済成長の基盤を築くため、金融・企業部門の改革の力強い実施が必要である。我々は、これに寄与するであろう最近発表された改革イニシアティブを歓迎する。
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