G8外相会合総括(骨子) (2001年7月18日~19日、ローマ)
外相総括
<前文>
- G8と市民社会との対話の在り方に関する議論
- 首脳に対し文書(中東和平、マケドニア、アフリカ、朝鮮半島)の案文を提示
<平和と安全に対するグローバルな挑戦>
●紛争予防
- 宮崎イニシアティブのフォローアップを含む、G8としての具体的な取組の継続。
- 女性と民間セクターの役割についてイニシアティブをとる。
(注:宮崎イニシアティブの進歩状況、女性、民間セクターの役割に関する別添あり)
●軍縮、不拡散、軍備管理
- 戦略的安定の維持の必要性。
- 大量破壊兵器、その運搬手段の拡散の脅威への対処のため、既存の多数国間条約、輸出管理体制の取組強化の重要性。
- 戦略的安定に向けた米ロの核削減の姿勢を歓迎。
- 包括的核実験禁止条約(CTBT)が発効しない間の核実験モラトリアム継続の呼びかけ。
- ミサイル不拡散の分野の取組の進展を歓迎。
- ロシアの余剰プルトニウム問題への対応の継続の必要性。
- 通常兵器(地雷、小型武器)の分野の取組強化。
●テロ
- テロの非難。
- 既存のテロ防止関連諸条約の広範な適用、包括テロ防止条約交渉の支持。
●国連改革
- 安保理改革を含む国連システムの改革の重要性。
- 人道・開発分野等における国連と他の主体との連携強化。
- 国連難民高等弁務官(UNHCR)の活動を賞賛。
<地域情勢>
●バルカン
- ユーゴの改革と地域協力を支持。
- 旧ユーゴ国際刑事裁判所(ICTY)への協力を含む、国際的義務の遵守。
- ユーゴの一部としての民主的モンテネグロを支持。
- コソヴォでの全域選挙と民主的な暫定政権の発足を期待。
- (バルカンでの)地域的取組のイニシアティブを歓迎。国際社会による支援の重要性。
●サイプラス
- 国連事務総長の和平努力への支持。両当事者による関連国連決議の完全な履行。
●イラク
- イラクに対する関連安保理決議の完全な遵守の呼びかけ。
- イラクにおける人道状況を懸念。
●アフガニスタン
- テロの脅威、麻薬取引、女性や宗教的少数派への人権侵害を懸念。
- 国連を始めとするアフガニスタン和平達成のための努力を支持。
●南アジア
- インド・パキスタンの首脳会談の開催を歓迎。関係改善のためのハイレベルの対話の継続を期待。
- インド・パキスタンが不拡散・軍縮努力に参加することが重要。
●インドネシア
- 民主的で安定し、統一されたインドネシアへの支持。
- 現下の内政上の困難の民主的・平和的、かつ憲法に則った解決の重要性。
- 改革の進展を慫慂、国際的な支援の必要性。
- インドネシアの領土的一体性の支持。
●東チモール
- 独立プロセスの進展を歓迎。東チモールの国造りへの継続的支援の必要性。
●コロンビア
- コロンビアでの和平プロセスへの支持。違法薬物取引対策も視野に入れた国際支援の慫慂。
●アフリカ
- アフリカにおける民主主義と法の支配の重要性。
- 諸紛争の解決の必要性(アフリカの角、コンゴー(民)及びブルンディ、マノ川流域、南部アフリカ)
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