交通保安及び携行可能な地対空ミサイル(MANPADS)
の管理強化:G8行動計画(骨子)
我々は、公衆交通に対するテロの脅威を削減するための努力を強化することを決意。カナナスキス・サミットでの交通保安に関する合意を継続して実施。努力対象分野は以下の5分野。
1.携行可能な地対空ミサイル(MANPADS)
- MANPADSの拡散を減らし、その備蓄管理を強化する全ての国に要求。
- ワッセナー・アレンジメント(通常兵器等の輸出管理体制)の「MANPADS輸出管理のための要素」の諸原則の適用を促進。
- テロリストの入手防止のため、余剰MANPADSの回収、安全な保管及び廃棄のための協力等の手段を講ずる。
2.航空
- 操縦室扉の強化に関する新しい国際標準を2003年11月までに実施することで合意。
- 空港の保安制限区域に入る職員・携行品検査の実施の検討、G8の国内・国際便の操縦室扉の施錠の奨励等を実施。
3.人員
- 旅行者の生体情報による同一性確認に関する国際指針を策定。
- 船員の身分証明書の策定に合意。労働者の保安要件につき合意に向け共同作業中。
- 旅客事前情報に関する指針の利用促進のため作業中。
4.コンテナの安全
- コンテナ輸送安全の強化、税関情報の電子送信に関する共通標準の策定等につき、共同作業中。
- コンテナ安全イニシアティヴ(CSI)(注)の拡大に資するコンテナ安全体制に関する試行事業を支持。
【注】 |
米国向けコンテナ貨物に大量破壊兵器を隠匿し、米国内で爆発させるテロを未然に防止するため、船積み港に米国税関職員を派遣し、コンテナが米国向けに搬送される前に外国税関と協力して、危険度の高いコンテナを特定・検査するイニシアティヴ。
|
5.海上交通
- IMO(国際海事機構)における船舶等の保安計画等の義務化等に関する海上人命安全条約の改正(昨年12月採択)を支持。G8はこれら措置の実施を支持。
|