海洋環境及びタンカーの安全に関するG8行動計画
昨年の「持続的開発に関するサミット」(ヨハネスブルグ・サミット)実施計画やスペイン沖でのタンカー事故による海洋汚染を受け、海洋資源の持続的利用と船舶の航行安全に取り組む。
1.海洋資源の管理
持続的漁業と海洋環境保護。
- 生態系保護を通じ、生物多様性の維持や海洋保護区の設定。
- 国連海洋法条約や関連漁業協定の批准及び実施。
- 国連食糧農業機関(FAO)の国際行動計画の発展・実施。特に違法・無報告・無規制(IUU)漁業の廃絶。便宜置籍漁船の規制。
- 地域漁業機関の取組強化。資源評価方法の改善・管理措置の遵守。
- 漁業補助金の規律の検討。
- 陸上を起因とする海洋汚染対策への協力。
2.タンカー等の船舶の航行安全
国際海事機関(IMO)における安全対策の強化。
- 一重船体タンカーの規制。廃止促進と輸送の制限。
- 規則遵守のための監査制度の検討。
- 狭く、混雑した海域における水先案内人乗船の強制化。
- 航行の安全と環境保全のための技術協力プログラムの推進。
- 避難水域規則の整備と寄港国による監督強化。
- 油濁事故補償のための基金の拡充。
- 船員の技能向上等安全航行と環境保全のための技術協力の推進。
- 安全航行に関連する条約の批准促進。
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