不拡散に関するG8宣言
1.現状認識
- 大量破壊兵器及びその運搬手段の拡散の危険は増大。
- 多面的解決が必要であり、個別的・集団的に対処する必要。
→この脅威に対処するためには様々な手段がある。
1)国際条約
2)査察メカニズム
3)輸出管理
4)国際協力と外交努力
5)必要な場合には、国際法に依拠した他の措置
2.G8の取組
- 昨年、我々は、テロリストや彼らを匿う者への大量破壊兵器等の拡散を防止するための原則を承認した。
→世界での出来事により、同原則の意義(関連性)及びその履行の緊急性がより明らかに。
3.北朝鮮
- ウラン濃縮・プルトニウム生産計画及びIAEA保障措置協定の違反は、不拡散体制を損なうものであり、国際的義務の明確な違反。
- 目に見え、検証可能かつ不可逆的な形での核兵器計画の廃棄を強く求める。これは包括的で平和的な解決を図っていくための本質的な行動となる。
4.イラン
- 原子力計画の進んだ状況を無視しないと表明。
→イランのNPT上の義務の完全な遵守の重要性を強調。
- IAEA追加議定書を直ちに無条件に署名・履行するよう要求。
- IAEAによる包括的な検査に最大限の支援を行う。
5.具体的措置
- 物資、技術の移転規制制度の各国による設立。
- 懸念物資の安全な保管・取扱の国内基準の策定・実施。
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