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G7 / G8

G8外相・蔵相合同会合総括

平成10年5月9日



1998年5月9日

1.我々G8各国外相・蔵相並びに欧州委員会代表は、ロンドンにおいて、5月9日に会合した。我々は、来週のG8バーミンガム・サミットへの準備を含め、様々な論点につき議論した。IMF専務理事、世界銀行総裁及びWTO事務局長が、最近のアジアにおける動きとそのより広範な影響に関する我々の議論に参加した。我々の議論の結果は、この問題を議論する準備のため、バーミンガムにおける元首及び首相の会合に報告される。

開発

2.我々は、リヨン及びデンヴァー・サミット並びに1996年に採択されたOECDの「21世紀戦略(新開発戦略)」にて打ち出された開発途上国との真のパートナーシップを実施するための実際的な措置につき議論した。また、我々は、過去10年間の画期的な国連諸サミット及び我々の二国間や多国間開発機関との共同の努力を踏まえ、計測可能な短期及び長期の開発目標に関する成果を達成するための実際的な措置につき議論した。我々は、事務当局のデンヴァー・サミットのフォローアップに関する報告に感謝する。我々は、その進捗を歓迎する。

3.このパートナーシップの目的は、持続可能な開発と貧困の削減に貢献しながら成長を促進することでなければならない。そのためにはすべてのパートナー、政府及び市民社会、並びに民間セクターの行動が必要である。我々は、世界経済に途上国の経済を一層統合するための行動の重要性と民間資本の流れと貿易の流れ並びにそれを引き寄せるために必要な当該国における政策改革の重要な役割を認めた。我々は、また、根深い社会的・経済的問題に取り組もうとしている開発途上国への公的支援の重要性を認識した。

4.公的支援に関連して、我々は、以下の点を特に強調した。

5.我々は、より多くの開発途上国が外国直接投資を誘引し追加的な国内資源を動員するために必要な改革を実施することの重要性を強調した。このため我々は、以下の点につき一致した。

6.我々は、国際金融機関に特に以下を行うよう求めた。

7.我々は、地域統合を目指したいと望む開発途上国間において、特に多くの国が小規模で細分化した市場と貧弱な運送施設に苦しめられているアフリカにおける地域統合の価値を強調した。我々は、引き続きこのプロセスを技術協力により支援する用意がある。我々は、また、国際金融機関に対し、地域を基盤とするイニシアティブへのより効果的な支援及び新たな手段の開発を促した。

8.我々は、後発開発途上国の特別な貿易上の困難を認める。我々は、統合的技術協力プログラムを含む、後発開発途上国に対するWTO行動計画の効果的な実施の重要性を強調する。我々は、WTO閣僚会合において進捗状況を常時検討していく。

9.我々は、また、良い統治と参加型開発の促進、運営規則の作成を含む汚職との闘い、並びに資金洗浄と闘う目的の地域グループ形成のための、すべての開発途上国による努力、特にアフリカにおいてなされている努力を支持する。

電子商取引

10.情報と通信の技術は、先進国、新興国、途上国のすべての国に対し、その生活の質と経済的福祉に革命を起こすような機会を提供している。世界の成長と雇用に対する電子商取引の持つ潜在的影響力は大きい。巨大な進展が既になされた。電子市場は世界中の取引者をつなげるものであり、多くの仕事が世界大のインターネットに依存している。我々は、予測可能で安定した環境、及び競争と消費者の選択が経済活動を動かすような継ぎ目のない、分権化された世界市場を確保することにより、未来に最善の機会が提供できるよう、国際機関及び民間セクターと協力する。とりわけ、我々は、WTO、OECD、その他の適当な国際的フォーラム及び民間セクターにおける作業を歓迎し、以下を奨励する。

11.我々は、10月のオタワOECD閣僚会合及びその他の国際フォーラムにおける進展に期待する。税制の枠組みが優先事項である。我々は、事務当局が来年報告するよう要請した。

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