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G8外相・蔵相会合
(概要と評価) |
平成10年5月9日
1.会合の概要(1)本年のサミットについては、首脳会合と閣僚会合が時期をずらして開催され、閣僚会合は首脳会合に一週間先立ち、8日及び9日にロンドンで開催された。今次閣僚会合では、外相会合、蔵相会合、さらに外相・蔵相合同会合がそれぞれ行われた。
(2)来る首脳会合のテーマが、大きく分けて3つの議題(雇用、国際犯罪、グローバルな経済問題)に絞られたこともあり、閣僚会合では、地球規模の諸問題、経済、及び地域情勢の各項目において、これまでのサミットの課題をフォローアップし、また新たな問題に取り組むため、極めて多岐にわたる議題が取り扱われた。その議論の成果は、「G8外相総括」及び「G8外相・蔵相総括」として発表された。
(3)G8外相会合では、カンボディア、コソヴォ、中東和平をはじめとする地域情勢、及び環境、国連改革、不拡散などの地球規模の諸問題が幅広く取り上げられた。
(4)G8外相・蔵相合同会合では、開発が主たる議題となった。また、この機会をとらえて、IMF、世界銀行、WTOの各国際機関の長が招聘され、G8外相及び蔵相との間でワーキング・ランチが催され、アジア経済を中心に意見交換が行われた。
2.全般的評価
(1)国際社会の抱える幅広い課題につき、国際社会をリードする立場にあるG8諸国の外相が正面から取り組み、様々な地域情勢についてメッセージを発出し、また、地球規模の諸問題に関し種々のイニシアティヴを発揮できたことは、大きな意味を有するものである。
(2)我が国として特記すべき点として、まず、アジア経済に関しては、先の小渕大臣の東南アジア諸国訪問の結果を踏まえ、この地域の経済が必ず回復軌道に戻ると確信していること、その過程で一定の「痛み」を伴うことを理解する必要があること、G8としても各国の改革を支援していくことが必要であることを訴え、G8各国より理解を得た。また、カンボディアについては、自由公正な選挙の実施に向けてG8としても協力していくことを確認するとともに、日本の努力に対する高い評価が示された。さらに、対人地雷問題については、小渕大臣が昨年のオタワ会議で提唱した「犠牲者ゼロ」プログラムが、G8の共通の目標として確認された。
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