国際組織犯罪
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我々は、ハリファックスにおいて、専門家グループに対し、我々の主要な懸念の一つである国際組織犯罪の急速な発展にいかに対抗するかにつき検討するよう養成した。この現象は、まったく新しいものではないが、先進工業国と開発途上国の如何を問わず国家を脅かしている。
したがって、我々は以下のことにコミットする。
- このような国際組織犯罪のもたらす危険と闘うために十分な資源と影響力を動員すること。
- 国連、国際刑事警察機構(Interpol)及び関税協力理事会を含め、国際組織犯罪に取り組んでいる既存の機関を支持し強化すること。
- すべての国に対し、国際組織犯罪に関係する既存の協定、条約及び取決めを遵守し、完全に履行するよう奨励すること。
- 麻薬関連の国連諸条約を履行し、また、麻薬取引者を逮捕し資金洗浄を行わせないための努力を強化することで、麻薬取引者のもたらす巨大な脅威に対抗すること。
- 犯罪人の探知、捜査及び訴追のために情報及び専門知識を共有すること。
- 関連当局間の任務遂行上の協力を強化すること。
- 我々の領域を国際組織犯罪に使用させないこと。
- 逃亡者を法の裁きにかからしめるためのあらゆる可能な措置、特に引渡措置をとること。
- 司法共助を可能な限り行うこと。
- 適切な立法措置を講じ、また、金融活動作業部会(FATF)の勧告を実施することにより、犯罪人が不法収益を得ないようにすること。
- 腐敗と闘うために必要な立法及び規制措置を講じること。
したがって、これらの目標を達成するため、
我々は、国際組織犯罪に関する上級専門家グループの作業を歓迎する。
我々は、同グループが作成した40の勧告を支持する。
我々は、すべての国に対し、これらの勧告を推奨する。
我々は、上級専門家グループに対し、これらの勧告の実施が積極的にフォローアップされることを確保し、この分野における進捗及び進展を次回のサミットに報告することを要請する。