参考資料
1.会計検査院の決算検査報告に記述された事項のフォローアップ状況


1991年度(平成3年度)

プロジェクト 決算検査報告における記述(要旨) フォローアップ
1) 国名:フィリピン  フィリピンが自国予算で実施する建物の建築工事が遅延しているため当該建物に設置することになっている放射線装置の据え付けが未了である。  92年にフォローアップ調査団を派遣し、建物工事の早期実地について働きかけたが、最終的には、放射線装置がフィリピン会計法上の耐用年数を越え、点検・修理費用支出が同国会計法上、認められない状況となったため、日本・フィリピン間の協議の上、廃棄処分とされた。
2) プロジェクト名:
国立がんセンター医療機材整備計画
3) 援助形態:無償資金協力
4) 年度:84年度
5) 金額:5.92億円
1) 国名:パキスタン  看護大学の専門看護婦養成課程及び基礎看護教員養成課程のうち、専門看護婦養成課程においては、修了者に学位が授与されないなどのため神経精神看護コースは開講されておらず、これ以外のコースについても入学者総数は、定員の累計の半分以下であり看護大学の施設が十分活用されていない。  2000年度の就学状況は、開講8講座、定員総数122人に対して入学時86名、現在の在校者数81名となっている。2000年度就学者数は、99年のクーデターの影響により、7割弱にとどまっているが、96年から2000年までの平均履修率は8割弱を確保している。神経・精神看護コースは、95年に開設された。この5年間に、他の3校で、同講座が新設されたこと、当該分野は男子の領域との認識が強いこともあるが、2000年までの平均では、定員に対して5割の履修者を確保している。
2) プロジェクト名:
看護婦・医療技術者養成学校建設計画
(1/2期)(2/2期)
3) 援助形態:無償資金協力
4) 年度:84年度、85年度
5) 金額:15.90億円、9.20億円
1) 国名:パキスタン  協力期間中にパキスタン側の体制が整わなかった神経・精神看護コースは未だに開設されていない。また、その他5コースについても入学者数が少なく、教員に移転した技術が十分活用されていない。  パキスタン側において、入学者数増加を妨げる要因の一つとなっている入寮の義務づけが廃止され、また、英語についていけない学生に対しては講義の中で最初にウルドゥー語を使用していくなどの配慮がなされている。その結果、入学者は着実に増加し、96年現在、122人中123人と充足率は100%になっている。また、神経・精神看護コースは、95年1月から開講されており、初年度は4名、96年度については、7名の入学者があった。
2) プロジェクト名:
看護教育
3) 援助形態:
プロジェクト方式技術協力
4) 協力期間:87年7月~92年6月
1) 国名:フィリピン  フィリピン経済の低迷、政治情勢の混乱、周辺施設の完成の遅延により、借款対象の施設が十分活用されていない。  91年事業完成後入居企業は増加し、95年には工業用地は予約を含め入居目標値を達成した。
2) プロジェクト名:
バターン輸出加工区建設事業
3) 援助形態:有償資金協力
4) 年度:75年度
5) 金額:58.76億円
1) 国名:ザンビア  円借款対象2工場(カフェ硫酸工場と窒素肥料工場)と有機的に結合している(ドイツ借款で建設された)複合肥料工場の稼働状況が悪く、その結果円借款事業も十分稼働していない。  複合肥料工場は、イタリア援助による操業技術支援により、稼働状況の改善を目指したが、92年のザンビアの構造調整計画に伴う自由化政策により、輸入肥料に対する国内肥料の競争力が失われた。その後更なる構造調整計画の推進に伴い、94年に、実施機関(NCZ)は、民営化の対象となった。
 96年3月、OECFは、援助効果促進調査によって、マーケティング、競争力強化措置などについて提言を行い、民営化に必要な改善項目を示した。また、JICA専門家派遣などにより同国の自助努力を捉してきた。
 現在、入札の実施等民営化に向けた努力を継続中。
2) プロジェクト名:
カフェ硫酸工場計画 
窒素肥料工場修復計画
3) 援助形態:有償資金協力
4) 年度:80年度、83年度
5) 金額:54.50億円、63.42億円


BACK / FORWORD / 目次