研究協力推進事業の概要と実績
- 事業の開始の時期・経緯・目的
(1) 開始時期
昭和46年度 (1971年度) より実施。(2) 経緯・目的
発展途上国のみの研究開発能力では解決困難であり、かつ、発展途上国に固有の技術開発課題(技術ニーズ)について、既存技術の移転ではなく、我が国の技術力、研究開発能力を活用しつつ、途上国の現地にプラント等研究設備を設置して相手国の研究機関と共同で運転研究、分析等を実施。併せて、我が国に研究者を受入れること等により、一貫した研究協力を必要に応じて関係諸国と共同して実施する。本研究協力により、発展途上国・地域に固有な技術開発課題を解消するのみならず、我が国研究機関との共同研究を通じて、発展途上国の自立的発展に不可欠となる研究開発能力の向上をも図ることを目的としている。
- 事業の仕組み
(1) 概要
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に対し通商産業省からの補助金を交付し、事業を実施する。(2) 審査・決定プロセス
新エネルギー・産業技術総合開発機構は審査委員会を設置し、事業全体の進捗状況、新規事業について審査し、決定する。(3) 決定後の案件実施の仕組み
相手国政府機関等との間でNEDOは事業に関する覚え書きを締結し事業を実施。
- 最近の活動内容
1998年度13テーマの研究協力を実施
1999年度13テーマの研究協力を実施
- より詳細な情報
- http://www.nedo.go.jp/
(平成10、11年度実施研究協力テーマ一覧表) 研究協力テーマ 相手国 実施期間 産業廃水等の簡易浄化システムに関する研究協力 タイ、インドネシア、マレイシア 1992~1998 生物多様性保全と持続的利用等に関する研究協力 タイ、インドネシア、マレイシア 1993~1998 環境調和型高効率鉱物資源抽出・処理技術の開発に関する研究協力 カザフスタン 1994~2000 エンジニアリング・プラスチックの成形条件簡易設定技術に関する研究協力 タイ 1996~1999 環境対応型水資源有効利用システムに関する研究協力 フィリピン 1997~2000 地球温暖防止廃水処理技術の実用化に関する研究協力 タイ 1998~2002 遠隔離島小規模地熱の探査に関する研究協力 インドネシア 1997~2001 先進的マルチメディア情報システムの開発に関する研究協力 中国 1998~2002 地域適合型太陽光発電システムの実用化に関する研究協力 中国 1998~2001 副生品利用型簡易脱硫システムに関する研究協力 中国 1998~2002 プラスチック加工技術・品質検査技術に関する研究協力 サウジアラビア 1999~2003 製錬所排煙・廃水対策技術に関する研究協力 中国 1999~2002 石炭液化技術に関する研究協力 インドネシア 1999~2002 環境技術総合研究協力 グリーンエイドプラン対象国 1993~ 研究機関能力向上支援事業 1998~ アジア経済構造改革促進研究協力 1999~ 備考:実施期間の終了年度は未定。
BACK / FORWARD / 目次 |