貿易保険(一般会計の貿易保険特別会計への繰り入れ)の概要と実績
- 設立の時期・経緯・目的
(1) 開始時期
昭和62年度(2) 経緯及び目的
貿易保険は、貿易取引、対外直接投資等に伴うリスクを政府がカバーすることにより、我が国民間企業の海外における事業活動の活発化、円滑化を図るものである。
また、最貧国等に対する付保商業債権の債務削減措置は、最貧国の債務返済負担を大幅に削減することにより、該当国に援助と同等の効果をもたらしている。この措置は、OECD/DAC(開発援助委員会)のリストにおいてもODA対象とされている。
ポーランド、エジプト及び最貧国に対する債務削減措置の実施は、相手国の経済再建に対する協力の観点から政府間の国際的合意に基づき行うものであり、これに必要な負担を被保険者に求めることはできないため、一般会計から繰り入れを実施している。[経緯]
平成元年: 最貧国を中心に債務削減開始(トロントスキーム:削減率33%) 平成3年: 削減率の引き上げ(ロンドンスキーム:削減率50%) ポーランド、エジプトに対する元本50%相当の債務削減を実施 平成6年: 削減率の引き上げ(ナポリスキーム:削減率67%) 平成8年: 削減率の引き上げ(リヨンスキーム:削減率80%)
- 事業の仕組み
上記スキームによる債務削減措置に対応するため、一般会計から貿易保険特別会計への資本繰入れを累次実施。
〔貿易保険特別会計による上記債務削減措置に対応した債務国に対する金利削減。
一般会計(ODA)から貿易保険特別会計へのその見合い額の繰入れ(一部)〕
- 最近の活動内容
平成9年度繰入実績:179.2億円
平成10年度繰入実績:133.5億円
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