(8)広報・情報公開・情報発信の強化

外務省とJICAは、それぞれODAに関したホームページ(注4)をつくり、相互にリンクさせながら正確な情報の公開と発信に努めています。2010年10月にはODAプロジェクトの現状などが全体でどのような流れになっているかを分かりやすく説明するため「ODA見える化サイト」をJICAホームページ上に設けました。また、ODAメールマガジンを発行し、海外の大使館や総領事館の職員やJICA関係者などによる実際の開発協力の現場での体験談やエピソードなどを紹介しています。

1997年度以来、テレビ番組の放映を通じて国民が国際協力について関心を持ち、理解を深められるよう努力しています。2013年度放映の「佐藤隆太の地球元気!」(テレビ東京系列にて放映)では、身近な国際協力の話題などを取り上げ、開発途上国で活躍している日本の開発協力関係者や日本のODAプロジェクトの成果などを紹介しています。

毎年「国際協力の日」(10月6日)の前後には、日本国内最大級の国際協力行事として「グローバルフェスタJAPAN」を開催しています。東京・日比谷公園で土曜日と日曜日の2日間にわたって外務省、JICAとJANIC(国際協力NGOセンター)が共催しているこの行事には、NGOや国際機関、企業、関係する省庁などが参加し、2013年のイベントには約78,000人が来場しました。

国際協力に携わる多くの団体が参加したグローバルフェスタJAPAN2013

国際協力に携わる多くの団体が参加したグローバルフェスタJAPAN2013

また、海外においても、ODAを通じた日本の積極的な国際貢献についてよく理解してもらうための広報を行っています。具体的には、開発協力にかかわる署名式や引渡式に際してプレスリリース(報道機関に向けて紹介する文書)を出すなど現地の報道機関の取材に協力しています。また、在外公館では、現地の報道機関に対して日本の開発協力の現場の視察を企画し、現地の報道においても日本の協力が取り上げられる機会をつくるように努めています。また、様々な講演活動、英語・現地の言葉によるホームページや広報パンフレットの作成も行っています。

用語解説

国際協力の日
1954年10月6日、日本はコロンボ・プラン(第二次世界大戦後最も早く1951年に組織された途上国援助のための国際機関)への加盟を閣議決定し、経済協力を開始した。これに因(ちな)んで、10月6日は1987年の閣議了解により「国際協力の日」と定められた。

注4 :外務省ODAホームページ : http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda JICA : http://www.jica.go.jp


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