(7)情報の公開と広報

ODAは国民の税金などを原資としていることから、その透明性を確保し、情報を公開し、発信することに取り組んでいます。

広報・情報公開

外務省とJICAは、それぞれODAに関したホームページ(注98)をつくり、相互にリンクさせながら時期を逃さずに正確な情報の公開と発信を目指しています。2010年10月にはODAプロジェクトの現状などが全体でどのような流れになっているかをよくわかるようにするため「ODA見える化サイト」をJICAホームページ上に設けました。また、ODAメールマガジンを発行し、海外の大使館や総領事館の職員やJICA関係者などによる実際の援助現場での体験談やエピソードなどを紹介しています。

外務省やJICAの職員が中学校、高校、大学、地方自治体、NGOなどに出向いて国際協力についての説明や解説を行う「ODA出前講座」も実施しています。

1997年度以来、シリーズもののテレビ番組の放映を通じて国民が国際協力について関心を持ち、理解を深められるよう努力しています。2010年度、テレビ東京系列で放映された「地球VOCE(ヴォーチェ)」において、開発途上国で活躍している日本の援助関係者やその援助が役に立っている現地の住民の姿などを取り上げ、開発途上国の現状や援助がなぜ必要か、日本のプロジェクトの効果などを紹介しています。

毎年「国際協力の日」(10月6日)の前後には、日本国内最大の国際協力行事として「グローバルフェスタJAPAN」を開催しています。東京・日比谷公園で土曜日と日曜日の2日間にわたって外務省、JICAとJANIC(国際協力NGOセンター)(注99)が共同で開催しているこの行事には、NGOや国際機関、各国の大使館、関係する省庁など270団体以上が参加し、2011年のイベントには約11万2,000人が来場しました。

ODA出前講座で日本のODAについて説明する外務省職員

ODA出前講座で日本のODAについて説明する外務省職員

グローバルフェスタで行われた協力隊経験者によるトークイベント

グローバルフェスタで行われた協力隊経験者によるトークイベント

用語解説

国際協力の日

1954年10月6日、日本はコロンボ・プランへの加盟を閣議決定し、経済協力を開始した。これに因んで、10月6日は1987年の閣議了解により「国際協力の日」と定められた。


注98 : 外務省ODAホームページ : http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda
JICA : http://www.jica.go.jp ODA見える化サイト : http://www.jica.go.jp/oda

注99 : 国際協力NGOセンター JANIC:Japan NGO Center for International Cooperation


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