第2節 国民の理解と支持の促進
国民の税金などによって行うODAには国民の理解と支持が不可欠です。外務省ではODAについて国民が理解を深め、さらに国民自らがそれぞれの課題に取り組めるような仕組みづくりに取り組んでいます。
開発協力の実施に不可欠な国民の理解と支持を得ていくために、また、開発協力の改善に加え、その意義と実態を国民に伝えるためには、国際機関やNGOとも連携しつつ、効率的な情報の発信と国民参加の促進に取り組む必要があります。
「ODAのあり方に関する検討」の結果、国民の理解と支持の促進のため、特に開発協力への国民の「参加」とODAの「見える化」を柱としてそれぞれの施策を再構築することとなりました。
1. 国民参加と共感の拡大
できるだけ多くの人々に開発協力の現場を体験する機会を提供し、ODAの実情に触れてもらうことで、国民の参加を促進し、共感を高めます。また、より幅広い層の人々が開発協力を身近に感じられるよう、国内各地への発信を強化する方針です。