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日本の援助は、さまざまな形で開発途上国の人びとから感謝されています。そうした感謝の気持ちが、現地の通貨や切手となって表れているものもあります。 |
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[通貨]
パクセー橋建設計画(ラオス) |
ラオス南部の中心都市パクセーと隣国タイをつなぐ国道10号線は、ラオスを南北に流れるメコン河によって阻まれていました。しかし、日本の無償資金協力(平成8年度~平成12年度、総額55.89億円)でパクセー橋が建設されたことにより、パクセーとタイの交易などが増大し、パクセー周辺の経済発展に大きく貢献しています。
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ジャムナ多目的橋建設計画(バングラデシュ) |
バングラデシュの国土を南北に流れるジャムナ川。国の東西をつなぐ橋の建設は建国以来の悲願でした。この国の紙幣と硬貨の絵柄にもなっているジャムナ橋は、鉄道、ガスパイプライン、送電線などの設備も備えた多目的橋であり、日本が円借款(平成5年度、総額215.62億円)で協力したものです。
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[切手]
テグシガルパ地域橋梁架け替え計画(ホンジュラス) |
ホンジュラスの著名な詩人の名を冠した「フアン・ラモン・モリーナ橋」は首都を分断して流れるチョルテカ川に架かる橋で首都交通の要でした。ところが、平成10年のハリケーン・ミッチによる洪水で流失したため、日本は無償資金協力(平成12年度~平成14年度、総額22.33億円)によって新たな橋を建設、ホンジュラスの復興再建に対する支援を行いました。橋の中央部分にかかるアーチは「和」をイメージしたデザインで両国の「調和、連帯、平和」を示すシンボルとなっています。
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メコン架橋建設計画(きずな橋)(カンボジア) |
カンボジアの主要幹線道路のひとつである国道7号線は、メコン河により東西に分断されていました。そこで日本の無償資金協力(平成8年度~平成12年度、総額65.07億円)によってメコン架橋が建設され、農作物の産地として重要な東北地方から首都までの交通事情が改善されました。現地ではこの橋を、「きずな」という日本語をそのまま使って「きずな橋」と呼び親しんでいます。
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