ODA評価 年次報告2019
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32018年度 外務省ODA評価 全体の紹介 外務省が2018年度に、外部の評価者に委託して実施した第三者評価の概要を開発の視点及び外交の視点からとりまとめました。ODA評価のまとめ評価分類評価案件開発の視点からの評価レーティング*1政策の妥当性結果の有効性プロセスの適切性国別評価アンゴラ国別評価  極めて  高いB 高いB 高いインドネシア国別評価B 高い  極めて  高い  一部  課題が  あるコスタリカ・ニカラグア国別評価*2  極めて  高いB 高いB 高い無償資金協力個別案件の評価2013年度トーゴに対するノンプロジェクト無償資金協力B 高いB 高い  一部  課題が  あるCCAAA*1レーティング基準A 極めて高い:すべての検証項目で極めて高い評価結果であった。B 高い:ほぼすべての検証項目で高い評価結果であった。C 一部課題がある:複数の検証項目で高い評価結果であった一方、一部改善すべき課題が確認された。D 低い:複数の検証項目において低い評価結果であった。*2コスタリカ・ニカラグア国別評価については、ニカラグアの情勢が悪化したため現地調査は実施せず、文書や聞き取り調査によって評価を実施。コスタリカとニカラグアのそれぞれに別個に評価結果を出しているが、レーティング結果が同一であるため便宜上分けずに記載。また、提言については評価の結果に基づく「教訓」とし、二か国共通の教訓も導き出している。一部見直し、A~Dの段階評定も合わせて記載しています。レーティングは評価結果をわかりやすく伝える一方で、評価対象の個別事情や背景などが考慮されずに結果だけが一人歩きする恐れがあるため、評価結果概要をあわせてご確認ください。 開発の視点からの評価 開発協力政策と日本のODAの上位政策、国際的な優先課題、被援助国のニーズとの整合性を検証する政策の妥当性については、おおむね高い評価結果となりました。また、開発の効果がどこまで現れているかを検証する結果の有効性においても、被援助国がかかえる開発課題に対し日本の支援が一定の貢献を果たしていることが確認され、おおむね高い評価となりました。開発協力政策の妥当性や有効性が確保されるようなプロセス(手続き)が取られていたかを検証するプロセスの適切性については、「一部課題がある」とされた評価案件が2件あり、記録の整備、情報公開の体制、広報分野において改善の余地があることが伺われます。●レーティング 2017年度評価案件から、国民に対して評価結果をよりわかりやすく伝えるために、「開発の視点からの評価」のレーティングの表現を

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