日米水協力イニシアティブ「きれいな水を人々へ」
の進展と成果について
平成15年3月22日
3月22日午後、土屋品子外務大臣政務官とポーラ・ドブリアンスキー米国務次官は、第3回世界水フォーラム閣僚級国際会議が開催されている京都において会談を行い、昨年9月にヨハネスブルグ・サミット(WSSD)において発表した「きれいな水を人々へイニシアティブ」のこれまでの進展と成果について取りまとめた。
- 日米両国は、今回のイニシアティブを昨年9月にWSSDにおいて川口順子外務大臣とコリン・パウエル国務長官が発表して以来、これまで数回にわたる協議を行うとともに、共同の現地視察などを行い、協力の地域や国、対象分野について検討を行ってきた。
- このような両国間での協議等を通じ、日米水協力を具体化するため、以下の取組を実施していくこととなった。
(1)西アフリカ地域(マリ、ニジェール、ガーナ、セネガル)における水供給・衛生に関する協力やギニアウォーム(メジナ虫)撲滅対策についてNGO(非政府組織)や民間団体等と連携して実施する。
(2)アジア地域において、フィリピン、インドネシアで水供給・衛生等への支援、また、バングラデシュで地下水のヒ素汚染対策を実施する。
(3)アジア地域などを対象に、円借款と米国の開発信用制度(中央政府や地方政府等が現地金融機関から資金を調達する際に債務を保証する制度)との連携のための検討に着手する。
- わが国は今後、援助国、国際機関やNGO、民間団体等に対し、本件イニシアティブへの幅広い参加を呼びかけていく。
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