重要生態系(ホットスポット)の保全
1.定義
NGOや国際機関などがパートナーを組んで設立した「クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金(CEPF)」により、途上国のホットスポット(生物多様性が豊かでありながら絶滅危惧種が数多く生息し、危機に瀕している生態系)で保全活動を行う民間団体へ助成を行う。
2.背景
- 2000年8月、コンサベーション・インターナショナル(CI:国際NGO)、世界銀行(WB)及び地球環境ファシリティ(GEF:国際基金)が、「重要生態系パートナーシップ基金(CEPF)」を共同で設立。
- 2001年8月、同基金に米国の民間財団(マッカーサー財団)が参加。
- 2002年6月、WSSD最終準備会合(バリ)の機会に、我が国も同基金への参加を発表。
3.目的
- 生物多様性が豊かでありながら絶滅危惧種が数多く生息し、危機に瀕している生態系「ホットスポット」における地域の保全活動を支援する。
- 地域の重要生態系保全の取組みにより、そこから得られる自然の恵みを通じて、経済的にも持続可能な発展が可能となることを期待。
4.内容
- NGOや国際機関などがパートナーを組んで設立した「クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金(CEPF)」により、途上国のホットスポットで保全活動を行う民間団体へ助成を行う。
- 各団体は、毎年5百万米ドル、5年間で2千5百万米ドルずつの拠出を約束。その他の拠出も募り、途上国のホットスポットで保全活動を行う民間団体に対して、総計1億5百万米ドルの支援を行うことが目標。
- <助成例> 2002年度には、フィリピンのミンダナオ島ほかで、固有植物の豊かな重要森林地域において地域の様々な各団体が行う保全活動の連携を強化し、広域保全活動に発展させる活動に支援を行う予定。
5.パートナー
コンサベーション・インターナショナル(CI)、世界銀行(WB)、地球環境ファシリティー(GEF)、マッカーサー財団
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