ネリカ米の普及に対する支援
(1)定義
ミレニアム開発目標が掲げる「2015年までに飢餓に苦しむ人口の割合を1990年の水準より半減させる」課題に資するために、食糧不足が深刻なアフリカ地域にネリカ米を普及させることにより、同地域の食糧事情を改善し、貧困削減に貢献する。
(2)背景
我が国は、CGIAR(国際農業研究協議グループ)傘下のWARDA(西アフリカ稲開発協会、象牙海岸)に対する拠出金及びUNDP(国連開発計画)の日本基金を通じてネリカ米の研究・開発を支援してきたが、従来の多国間協力を通じた貢献に加え、二国間協力による可能な貢献(技術協力・無償資金協力・開発協力)を組み合わせて行うことにより、ネリカ米の研究、開発及び普及を一層促進する。
(3)詳細内容
ネリカ米は、耐病性の高いアフリカ在来種と多収性のアジア種を交配した西アフリカ地域(特にサバンナ地域)に適する陸稲種であり、灌漑を必ずしも必要とせず、施肥・農薬が少なくて済むという特徴を持つことから、更なる研究・開発、栽培技術普及等、以下の支援策を通じて、普及を図ることを検討している。
- ネリカ米の研究・開発を行うため、種子増殖分野等の専門家派遣
- ネリカ米の栽培技術普及のための拠点作り、ネリカ米の種子供給
- 成功例の移転
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