(1) |
WSSDの成果物
タイプ1(内容についての政府間交渉を経た合意文書)
1) |
「ヨハネスブルグ・サミット実施計画」
アジェンダ21の実施を促進するための取組についての文書 |
2) |
「政治宣言」
持続可能な開発に向けた各国首脳の決意を示す文書
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タイプ2(各国政府、国際機関、NGO等が表明する取組をとりまとめた文書:交渉はしない)
3) |
「約束文書」
タイプ1の文書を行動に移すためのパートナーシップ及びイニシアティブ |
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(2) |
日本の今後の重点項目
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「政治宣言」に盛り込むべき日本の意見の集約
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「約束文書」(タイプ2)に盛り込まれる具体的プロジェクトの形成 |
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サイドイベントの発掘 |
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NGOとのパートナーシップ関係の構築 |
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国内外における広報活動の積極的実施 |
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(3) |
日本が考えるWSSDの重要事項(現時点)
1) |
戦略の共有
(イ) |
「ミレニアム開発目標」の達成に向けた努力
開発途上国における貧困削減と持続可能な成長と開発が最重要課題
保健、貿易、教育分野での取組の強化 |
(ロ) |
「環境と開発の両立」の実現
限りある資源を効率的にかつ公平に共有することが重要
・省エネ、循環型社会の実現
・革新的技術開発の推進
・天然資源の(保全と)持続可能な管理の推進
・大都市問題への取組み強化
・開発戦略の中における適切な環境問題の位置づけ
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2) |
責任の共有
(イ) |
環境問題に対するcommon but differentiated responsibility |
(ロ) |
開発と環境に関連する国際機関(含む地域的機構)のガヴァナンスの強化 |
(ハ) |
政府、地方自治体、企業、NGO、ビジネス等あらゆる主体の努力と連携を強化 |
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3) |
経験と情報の共有
(イ) |
キャパシティ・ビルディングの重視 |
(ロ) |
科学的知見の共有・国際共同研究の推進、環境・防災関連情報の共有 |
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(4) |
準備プロセスから、政府はもちろん産業界・学界・自治体・NGO等幅広い部門から積極的にWSSDへのインプットを行う。
「持続可能な開発のための日本評議会」(JCSD)では、日本における成功事例の発表を予定。
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(5) |
環境省が主催する「エコ・アジア」(アジア太平洋環境会議)で組織した有識者会議がWSSDに対する提言を取りまとめる。
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(6) |
GEA(地球環境行動会議)は、2002年10月に開催した地球環境警鐘会議の提言内容をWSSDに反映させていく。
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(7) |
財政支援として、国連CSD部の下に設置された信託基金へ日本として拠出する。途上国の政府関係者等がWSSD及びその準備会合へ出席できるよう旅費等を支援
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