東アジアIT協力会議
(概要と評価)
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平成13年9月
1.開催日時
9月15日~17日、外務省主催により以下のとおり東アジアIT協力会議及び関連会合を開催した。
(1) |
IT協力に関する日・ASEAN非公式事務レベル会合(15日、東京)
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(2) |
日中韓IT専門家会合(16日、岡山)
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(3) |
東アジアIT協力会議(17日、岡山) |
2.出席者
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日・ASEAN非公式事務レベル協議:渥美アジア大洋州局参事官(議長)の他、関係省庁(内閣官房IT担当室、総務省、経済産業省、文部科学省)・機関(JBIC、JICA)より課長レベルが出席。ASEAN側は局長レベルが参加。日本側ビジネス関係者(GBDe関係者)が参加。日本アセアンセンター、UNDP及びADBよりオブザーバー参加。
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(2) |
日中韓IT専門家会合:朝海国際貿易・経済、地球環境問題担当大使(議長)の他、総務省・経済産業省の局長・審議官クラス他が出席。中韓より局長・審議官クラスが参加。
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(3) |
東アジアIT協力会議:上記(2)及びASEANより局長レベルが参加。UNDP及びADBよりオブザーバー参加。 |
3.会合の概要
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日・ASEAN非公式事務レベル会議
日・ASEAN間でのIT協力分野を明らかにするとともに、IT協力の方向性につき意見交換を行った。我が方よりは「包括的協力策」等につき詳細に説明。ASEAN側からは、e-ASEANの説明に加え、ASEAN各国のIT政策について説明を受ける機会を持つことができた。
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(2) |
日中韓IT専門家会合
昨年11月の日中韓首脳会合での朱総理の提案を受けて開催され、今後年1回の会合を行うことや、日中韓3カ国間協力はもとより、対ASEAN協力における3カ国間での意見調整を行うことを目的とすることで合意した。次回会合を来年夏に中国で開催することとなった。
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(3) |
東アジアIT協力会議
IT協力促進のためには情報の共有の強化と国・地域レベルでの優先順位の確定が必要との認識が示され、これまでの様々な閣僚レベルでのプロセスなどを通じた協力を通じ、今後更にIT分野での協力をすすめることで一致した。また、これまでのIT協力相互間の調整を進めるために、会議後さらに出席者間で協議を行っていくこととなった。 |
4.他機関主催のIT関連会合との相互連携
なお、関連して、14日には電子商取引に関するグローバル・ビジネス・ダイアローグ(GBDe)総会へのASEAN側出席者のオブザーバー参加、17日には岡山県主催ITシンポジウムへの会議出席者の参加が行われる等、他機関主催のIT関連会合との相互連携が図られた。
5.成果
(1) |
ASEANに対し、我が国のIT分野での積極的な協力姿勢を改めて説明し、今後の協力のあり方について意見交換した。
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(2) |
IT分野で対東アジア協力を行っている我が方関係者(関係省庁、機関、企業)が一堂にASEAN、中、韓の関係者と対面し、IT分野協力の現状をレビューし、今後の協力の優先分野について(注)意見の収斂をみることができた。 |
(注)
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東アジア共通の課題:
電子政府、eソサイエティ、電子コンテンツ、ITインフラ、電子商取引、貿易・投資における標準化等 |
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日中韓がASEANに対して行うべき支援:
人材育成、開発、ITインフラ、政策立案・制度整備協力、開発のためのIT活用(貧困対策、保健、教育、競争)、投資等 |
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