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ドット・フォース・カルガリー会合概要

平成14年5月

ポイント

ジェノヴァ行動計画の実施状況報告書については、今次会合で述べられたコメントを踏まえ改訂の上、今後確定し、いわゆるシェルパ・プロセスにて公表時期を調整することとなった。

ドット・フォースの今後については、G8プロセスとは切り離した形で「ドット・フォース・ネットワーク」を設立し、今後もメンバーの自由意志に基づき緩やかな連携を維持しつつ、イニシアティヴを継続していくことで概ね合意した。


1.開催及び参加者

(1) 日時 5月6、7日、於:カルガリー、カナダ政府主催

(2) 目的 ジェノヴァ行動計画の実施状況報告書採択及びドット・フォースの今後についての討議

(3) 参加者

G8 政府、ビジネス、非営利団体(NPO)(日本:三輪経済局参事官、鈴木祥弘NEC特別顧問、会津グローコム主任研究員他)及びEC
途上国 ボリヴィア、ブラジル、エジプト、インド、インドネシア、セネガル、南アフリカ、タンザニア
国際機関 国連開発計画(UNDP)、国際電気通信連合(ITU)、国連経済社会局(UNDESA)、国連ICTタスクフォース、国連アフリカ経済社会委員会(UNECA)、ユネスコ、OECD、WHO、世界情報社会サミット(WSIS)、世界経済フォーラム(WEF)、国際商業会議所(ICC)、FRANCOPHONIE、COMMONWEALTH
その他 アイルランド、ウクライナ


2.主な討議事項

(1) ジェノヴァ行動計画の実施状況報告

(イ) カナダ作成のサマリー、各実施チーム・リーダー作成の報告概要、添付文書という3部構成により報告書が提出されることに合意した。カナダ作成のサマリーについては今後早期に最終稿をメンバーに配布の上確定し、各チーム報告については5月16日までに加に提出することとし、その後の報告の公表の時期については、シェルパ・プロセスで調整することとなった。

(ロ) 日本より、九州・沖縄サミットの際に発表したITに関する包括的協力策について、現在までに約22億ドルを実施済みであり、この中には、UNDPテーマ別IT信託基金への拠出や世銀インフォ・デヴへのインキュベーター支援に関する拠出等を国際機関との協力も含まれている旨説明した。

(2) ドット・フォースの今後

(イ) 政府、ビジネス、NPOの3セクターの協調によるドット・フォースの活動が有益であり、何らかの形で「ドット・フォース」を残すべきとの強い意見が、ビジネス及びNPOを中心に表明され、G8首脳からの直接のマンデートがなくとも、各メンバーの自由意志に基づき「ドット・フォース・ネットワーク」を設立し、今後も緩やかな連携を維持しつつ、イニシアティヴを継続していくことで概ねコンセンサスを得た。国連ICTタスクフォースを始めとする他のグローバル・フォーラムとは、各チームの判断により協力していくこととなった。2002年末までは加が引き続き事務局役を引き受け、その後は、ビジネス、NPO、政府の持ち回りでこれを務めることが提案された。

(ロ) 途上国からは、ドット・フォースは当初の期待よりは低い成果しか挙げておらず、プロジェクト・プロポーザルではなく、実際のプロジェクトをどんどん実施していくべきであると指摘される一方で、ドット・フォースがこれまでのG8イニシアティヴと違い、途上国自身を含む様々な主体により構成される組織であることから得られたメリットは大きく、今後も活動を継続すべきであるとの意見が述べられた。

(3) アフリカ行動計画、教育タスク・フォース等他のG8イニシアティヴとの連携については、国連アフリカ経済社会委員会、NePAD、アフリカ個人代表プロセス、教育タスクフォース各関係者より現状の説明があり、ドット・フォースとの協力を望むとの表明があったが、具体的な議論は行われなかった。

(4) イタリア・イニシアティヴによる電子政府行動計画については、イタリアより作成したとの報告があり、ベルルスコーニ首相としては、G8カナナスキス・サミットにてこれをとりあげる意向である旨説明があった。

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