議長によるプレス・ステートメント
アジアIT閣僚会合
2001年10月28日
中華人民共和国 香港
- 2001年10月28日に中華人民共和国香港において、今後のアジア経済の成長におけるITの潜在力を再確認し、IT政策について意見交換を行うため、アジアIT閣僚会合が、開催された。中華人民共和国、香港、インド、日本、大韓民国、マレイシア及びシンガポール共和国から大臣及び代表が出席した。日本の竹中平蔵IT担当大臣がこの会合の議長を務めた。
- 各閣僚は、IT分野が経済成長に与える影響と世界的に広がる深刻なIT産業の沈滞について議論し、今後のアジア経済の成長におけるITの重要性について合意した。
- 上記の共通認識にのっとり、各閣僚は、各IT政策が、IT関連人材、電子商取引、ITセキュリティ及びIT製品の域内流通の各分野における適切なビジネス環境を提供することを目的とすべきであると認識した。
- 特に、各閣僚は、知的所有権(IPR)について議論を行い、将来のIT社会のためのIPRの重要性について認識を共有した。
- 各閣僚は、アジア発の技術の開発及び標準の獲得のための戦略の重要性について強く言及し、アジアのIT市場を拡大し続け、世界において主導的な地位を確保するため次世代技術開発の促進における官民の協力が必要であることを強調した。
- 特に、各閣僚は、アジアにおけるインターネットユーザーの急激な増加に対処するため、IPv6(インターネット・プロトコル・バージョン6)を迅速に普及させるために最善をつくし、協力すべきことについて合意した。
- また、各閣僚は、モバイル通信システムの将来技術について意見交換を行った。
- 各閣僚は、ITの有用性を実証するものとして、韓国から紹介のあった「TEIN(Trans-Eurasia Information Network)」について留意した。
- 各閣僚は、各IT政策のベストプラクティスを紹介し、今後のIT政策に反映させるための経験と知見を交換した。
・中華人民共和国 |
「ソフトウェアとIC産業の発展のための中国の政策」 |
・香港 |
「香港のデジタル21戦略~世界をつなぐ」 |
・インド |
「人材育成とIT産業の振興のための包括的な政策」 |
・日本 |
「効果的なIT政策形成過程」 |
・大韓民国 |
「ブロードバンド・インターネットの成功」 |
・マレイシア |
「マレイシアにおける通信・マルチメディア政策の発展」 |
・シンガポール共和国 |
「シンガポールの情報通信技術
~シンガポールの過去、現在、そして未来~」 |
- 各閣僚は、明日ビジネスリーダー会合が開催されることを歓迎した。各閣僚は、民間部門がIT産業の主役かつ推進役であり、ITにおけるハイレベルでの官民交流が非常に重要なものになることに強く言及した。
- 大韓民国が次回の「アジアIT閣僚会合」を主催することを提案し、各閣僚はそれに合意した。
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