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セミパラチンスク支援東京国際会議
小渕総理メッセージ
1997年7月、私が訪問団を率いてカザフスタンを訪れました際、ナザルバーエフ大統領より私に対して、セミパラチンスク問題の解決のためにわが国からの支援が欲しいとの要請を承りました。唯一の被爆国であるわが国はセミパラチンスクの問題に深い関心を有しており、その解決のための支援について具体的な検討を行っております。間もなく到来する21世紀には、「人間の安全保障」の確保を通じて、健康への障害、環境破壊、貧困などの課題の克服や人間の尊厳を守るための新たな秩序を築いていくために、国際社会全体が様々な努力を行う必要があります。まさに、この「人間の安全保障」の観点から、セミパラチンスク旧核実験場周辺住民が抱える様々な問題の解決のために私たちは真剣に取り組んでいかなければならないと考えます。
また、人道的な観点からも、この問題の解決に向けたカザフスタンの努力を国際社会が共同で支援していくべきです。今世紀の科学技術がもたらした負の遺産を克服するための努力の一環として国際社会が協調してセミパラチンスク支援に取り組むことは、貴重な経験として必ずや人類共通の財産となると考えます。
こうした観点から、今回の国際会議がわが国において開催されることとなったことは私の大きな喜びとするところであります。この会議において、参加者の間で有益な意見交換がなされ、その成果が今後の効果的で効率的なセミパラチンスク支援に大きく貢献するものとなることを強く願っております。
平成11年9月6日
内閣総理大臣 小渕恵三
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