3.青年海外協力隊・シニア海外ボランティア
青年海外協力隊やシニア海外ボランティアは、現地の人々とともに考え、共に実践することにより、「顔の見える援助」として、途上国の発展に貢献するとともに、日本と途上国との相互理解や友好親善の促進に大きな役割を果たしている。
20歳から39歳を対象とする青年海外協力隊派遣事業は、1965年の創設以来、これまでに82か国に2万9,029名を派遣している。中国については、2006年は派遣開始20周年に当たり、これを記念する式典が北京で行われた。一方、40歳から69歳を対象とするシニア海外ボランティア派遣事業は、1990年の事業発足以来56か国に2,860名を派遣している(2006年12月末現在、青年海外協力隊隊員を77か国に2,170名、シニア海外ボラ ンティアを53か国に653名をそれぞれ派遣中)。
その活動分野は幅広く、現在、青年海外協力隊は8分野120職種、シニア海外ボランティアは9分野105職種に及ぶ(2006年12月末現在)。例えば、青年海外協力隊では、家畜飼育、コンピューター技術、看護師、理数科教師など、シニア海外ボランティアでは、電子工学、農業指導、観光開発、柔道など、様々な職種のボランティアが各国で活躍している。
また、協力隊やボランティア参加者は帰国後その経験を教育の現場やコミュニティレベルで共有するなど、様々な形で社会に還元しており、そのユニークな活動は受入れ国をはじめ国内外から高い評価を得ている。

▲トンガ派遣、青年海外協力隊隊員(職種:小学校教諭)(3月 撮影者:今村健志郎/JICA)

▲パプアニューギニア派遣、青年海外協力隊隊員(職種:システムエンジニア)(3月 撮影者:今村健志郎/JICA)
▼ボランティア派遣実績の推移
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