2.各地域情勢
(1)東 部
ソマリアでは、イスラム法廷連合が一時勢力を拡大したが、暫定連邦政府(2005年樹立)がエチオピア軍の支援を得て、首都モガディシュを含む中南部地域を制圧したが先行きは不透明な状況が続いている。エチオピアでは、議会運営に関する与野党協議が継続される等、一定の民主化が図られた。エチオピア・エリトリア国境問題は、2006年前半には画定に向けた進展の兆しが見られたものの、6月以降は国境委員会は開催されず、事態打開に向けた動きは頓挫している。ウガンダ北部地域では、反政府勢力の活動が収束しつつあり、和平協議が継続されている。タンザニアでは、2005年12月の大統領選挙で選出されたキクウェテ大統領の下、1月に新政権が発足、ウガンダでは、2月の大統領選挙でムセベニ大統領が3選を果たした。ケニア、タンザニア及びウガンダで構成される東アフリカ共同体(EAC)は、11月の首脳会議で、ブルンジ及びルワンダの加盟を承認した。日本からは、12月、浜田外務大臣政務官がブルンジを訪問し、同国政府要人及び国連関係者と和平プロセスの進捗状況、大湖地域情勢、国連の平和構築委員会における貢献について意見交換を行った。

▲プランス・レジャン・シャルル病院を視察する浜田外務大臣政務官(12月9日、ブルンジ・ブジュンブラ) |