【総　　論】

　国際社会の直面する諸問題に能動的かつ迅速に対処し、日本の国益を追求していくためには、外務省の外交実施体制を強化するとともに、官民が協力できる分野においてはこれを積極的に促進するなど重層的な外交基盤に基づいて外交政策を展開し、国民の理解と支持を得ることが重要である。

　このような認識の下、予算、機構・定員面での努力、情報収集・分析体制の強化、ITを利用した業務の効率化、情報公開の推進、政策評価の実施などに取り組んでいる。

　また、インターネットを含む各種メディアを広報活動に活用するとともに、外務大臣をはじめとする外務省職員が国民と直接対話を行う「国民と対話する広報」の推進、各界の有識者や国内外のシンクタンクとの連携やシンポジウムなどの開催、国民の外交に関する意識を知るための広聴活動の実施等により、国民の理解と支持の獲得に努めてきている。