第3章 分野別に見た外交


【食糧問題】
 食糧の多くを輸入する日本は、食糧の確保等のために必要な国際協力を進めるとともに、飢餓をはじめとする国際的な食糧問題に積極的に取り組んでいる。
 具体的には、2003年頃から冬期にアジア地域で発生している鳥インフルエンザに関し、国際連合食糧農業機関(FAO)を通じ、感染が拡大したラオス、カンボジア、インドネシア及びベトナムの4か国における防疫活動を支援すべく資金協力を行った。また、開発途上国を中心に深刻な栄養不足の問題が依然として続いており、日本は、二国間あるいは国際機関を通じ、農業開発、国際貿易、教育、技術移転等を含めた包括的な対策と食糧援助や食糧増産援助を実施している。ダルフール地域の人道的危機に際しては、穀物・野菜の種の配給等を行うFAO事業に対する支援を行った。

 



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