第4章 外交の広がり 

4 青年海外協力隊・シニア海外ボランティア

 日本は、国民参加による国際協力活動を促進するために、青年海外協力隊派遣事業や、シニア海外ボランティア派遣事業の推進に取り組んでいる。これら事業は、開発途上国の国造りのために自らの技術、知識を現地の人々とともに活動しながら開発途上国の発展に役立てたいとする国民を開発途上国に派遣する事業である。
 20歳から39歳を対象とした青年海外協力隊派遣事業は、1965年の事業発足以来これまでに78か国に2万5,129名を派遣し、40歳から69歳を対象としたシニア海外ボランティア派遣事業は、1990年の事業発足以来51か国に1,709名を派遣(2002年度には、青年海外協力隊員を66か国に1,234名、シニア海外ボランティアを43か国に434名をそれぞれ派遣)している。
 青年海外協力隊やシニア海外ボランティアは、開発途上国の発展に対し大きな貢献を果たしてきているとともに、日本と開発途上国との相互理解を促進し、また帰国後はその経験を様々な形で社会に還元している等、そのユニークな活動は受入国をはじめ国内外から高い評価を得ている。

 

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