【国際的な対応が求められる新分野での国際的ルール作りへの参画】
グローバル化や科学技術の発展により、新たな分野での国際的な問題を解決するための法的枠組み作りが重要になっており、日本はその取組に積極的に参画している。例えば、国際的なたばこ対策の第一歩である「たばこ規制枠組条約」は、日本を含む各国が積極的に交渉に参画し、困難な交渉を乗り越えて2002年5月に採択された。2003年10月に採択された無形文化遺産保護条約は、「人間国宝」の制度等、無形文化保護の分野で経験と実績を有する日本が条約交渉を主導した好例である。また、日本は、公務員の贈収賄等の腐敗を防止すること等を目的とする腐敗防止条約の起草作業にも積極的に参加し、12月のメキシコでの署名式典で日本を含む多くの国が同条約に署名した。