(4)ミラノ欧州理事会結論文書(対日関係部分・要旨)

(85年6月28,29日,ミラノ)

(1)欧州理事会は,日本との通商問題につき,特に,6月19日の外相理事会で表明された重大な懸念(欧州理事会も全く同様の懸念を有している。)に照らし合わせて検討した。

(2)特に,欧州理事会では,多角的貿易体制を守り,強化するために,日本がその西側パートナー諸国とわかち合っている責任に照らして議論が行なわれた。

(3)欧州理事会は,日本が製品及び農産加工品輸入をいちじるしく,かつ継続的に増大することを約束すべきであるとの外相理事会による要請を支持した。また,欧州理事会は,日本の金融市場の開放及び円の国際化の重要性につき強調した。

(4)欧州理事会はEC委に対し,これら全ての懸念を来るべき中曽根総理の欧州訪問の際,中曽根総理に伝えるよう要請した。

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