(17)フィリピン新政府の成立に関する安倍外務大臣談話
(86年2月26日)
25日夜に,マルコス氏がマラカニヤン宮殿を離れたことに関し日本政府としては,最近の同国の緊張した対立状態が流血の惨事に至ることなく平和的に解決されたことをフィリピンの隣人として喜びとするものであり,この間において示されたフィリピン国民の勇気と自制心そして民主化への熱望に対し心からの敬意を表する。
日本政府としては,アキノ大統領が率いるフィリピンの新政府の下で,フィリピン国民が結束し,国造りを進めてゆくことを期待する。
わが国は,伝統的な日本・フィリピン両国および両国民間の友好・協力関係を一層発展させることを強く希望しており,また,フィリピンの発展のためできる限りの協力をする所存である。