(10)米ソ外相会談,米ソ共同声明(仮訳)
(85年1月7日~8日,ジュネーブ)
1)先に合意されたとおり,グロムイコ・ソ連共産党政治局員・第1副首相兼外相とシュルツ米国務長官の会談が1月7,8両日ジュネーブで行われた。
2)双方は会談を通じて,核兵器と宇宙兵器に関する今後の米ソ交渉の対象と目的について討議した。
3)双方は,交渉の対象が宇宙兵器及び核兵器(戦略核と中距離核の両方)に関する問題の総体となることで合意した。その際,これらの問題は相互の関連の中で考慮し,解決することとする。
4)交渉の目的は,宇宙での軍備競争の防止,地球上での軍備競争の停止,核兵器の制限と削減,戦略的安定の強化を目指した効果的取り決めの作成である。交渉は3グループに分かれた双方の代表団によって進められる。
5)双方は,今後の交渉が,兵器の制限と削減を目指す一般的な努力と同様,突極的にあらゆる領域での核兵器の完全廃絶をもたらすと信じる。
6)交渉開始の日時及び場所は,1ヵ月以内に外交ルートを通じて合意される。