(3)北方領土問題の解決促進に関する国会決議
(衆議院,85年4月19日,参議院,85年4月24日)
(イ)衆議院
北方領土問題の解決促進に関する決議
戦後40年を迎えた今日もなおわが国固有の領土である歯舞,色丹及び国後,択捉等北方領土の問題が依然として未解決であり,さらに近年,北方領土においてソ連の軍備増強が続けられていることは,誠に遺憾なことである。
北方領土の復帰実現は,日本全国民の長年の悲願である。
この間,北方領土の日の設定,北方領土の返還を求める都道府県民会議の相次ぐ結成等,北方領土問題の速やかな解決を望む国民の声は,地域や世代を超えて大きな高まりをみせている。
かかる国民の総意と心情に応えるため,政府は,北方領土におけるソ連の軍事的措置の撤回を求め,北方領土の返還を実現して,平和条約を締結し,日ソ間の真に安定的な平和友好関係を確立するよう全力を傾注すべきである。
右決議する。
(ロ)参議院
北方領土問題の解決促進に関する決議
沖縄及び北方問題に関する特別委員会
我が国固有の領土である歯舞,色丹及び国後,択捉等の北方領土の返還は,我が国民すべての悲願である。しかるに,戦後40年を迎えた今日なおその実現を見ないばかりでなく,近年北方領土においてソ連の軍備増強が続けられていることは誠に遺憾である。
かかる状況のもとで,北方領土の日の設定,北方領土の返還を求める都道府県民会議の相次ぐ結成等に見られるごとく,北方領土問題の早期解決を望む国民の声は,地域と世代を超えて大きな高まりを見せている。
よって政府は,国民の総意と心情に応えるため,北方領土におけるソ連の軍事的措置の撤回を求めるとともに,北方領土の返還を実現して,平和条約を締結し,日ソ間の真に安定的な平和友好関係を確立するよう全力を傾注すべきである。
右決議する。