(3)基準・認証制度等の改善についての内閣官房長官談話

(83年3月26日)

1.本日,我が国の基準・認証制度等につき,市場開放の観点からの包括的な改善策の決定を見るに至った。今次決定は,中曽根総理自らの指示の下,基準・認証制度等連絡調整本部において関係省庁の閣僚及び自由民主党国際経済対策特別調査会の強力な支援を得て,過去2か月にわたり精力的に作業した結果である。かかる包括的作業は,諸外国において行われた例はなく,我が国の市場開放努力と行政の簡素化,効率化への努力を具体的な形で内外に示すものと確信する。

2.今回の決定を踏まえ,我が国の基準・認証制度等が具体的にどのように改善されて行くかについては,引き続き内外よりの関心と期待が寄せられるものと予想される。

政府としては,認証制度についての内外無差別を確保するための法改正を可及的速かに実現すべく努力する方針であり,また,規格・基準の制定過程の透明性,規格・基準の国際化,外国検査データの受入れ,手続の簡素化,迅速化等の課題について,今後とも我が国民間各位の協力も得つつ,今回の決定を適正に実施していく所存である。

引き続き国民各位の協力と理解を期待する。

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