(15)第16回パレスチナ民族評議会(PNC)政治声明(骨子)

(1983年2月26日,アルジェ)

A.和平提案

1.フェズ提案

フェズ提案は,アラブ諸国の政治行動の最低限のラインであり,PLOの政治方針及びPNC決議に相反しない。

2.レーガン提案

レーガン提案は,パレスチナ人民の独立国家樹立を含む固有の民族的権利及びPLOの唯一正当性を認めていない。したがって,レーガン提案をパレスチナ問題の公正な解決の基礎と見なすことを拒否する。

3.ブレジネフ提案

独立国家樹立を含むパレスチナ人民の固有の権利を確認したブレジネフ提案の諸点を評価し支持する。

B.アラブ諸国との関係

1.原則

PLOがパレスチナ人の唯一正当の代表であることに抵触する代表権への参加,代弁,委任等の案をすべて拒否する。

2.ジョルダン

パレスチナ人とジョルダン人の特殊な関係を考慮し,同関係の発展の必要性を確認する。ジョルダンとの将来的関係は,二つの独立国家の間の連合を基礎とする。

3.シリア

PLOとシリアは共通の危険を前にする最前線である。

4.エジプト

CD合意及び同合意に結び付いている自治プランの拒否を確認する。エジプト政権がCD政策から離れるとの条件で同政権との関係を再規定する。

C.国際関係

1.PLOの承認,パレスチナ独立国家樹立のパレスチナ人の権利の承認を拡大するために,西欧諸国及び日本との政治活動を活発化する。

2.国連憲章原則及び中東に公正かつ包括的平和を打ち立てるパレスチナ人民の固有の権利並びに占領にあえぐすべての人民の独立・解放のための闘争の権利を確認している国連決議堅持を確認する。

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