(7)フォークランド(マルビーナス)諸島問題に関する(アルゼンティン等ラ米20か国共同提案)第37回国連総会決議(仮訳)
(1982年11月4日,ニューヨーク)
総会は,フォークランド(マルビーナス)諸島問題を審議し,植民地状態の維持が,世界平和という国連の理想とは合致しないことを認識し,
1960年12月14日付総会決議1514(XV),
1965年12月16日付同決議2065(XX),
1973年12月14日付同決議3160(XXVI)及び
1976年12月1日付同決議31/49を想起し,
1982年4月3日付安全保障理事会決議502(1982)及び1982年5月26日付同決議
505(1982)を想起し,南大西洋における敵対行為が事実上終了していること及び敵対行為を再開しないとの意図を関係国が明らかにしていることを考慮し,関係国が総会決議2065(XX)及び3160(XXVI)に従ってフォークランド(マルビーナス)諸島島民の利益を正当に考慮することの必要性を再確認し,国際関係における武力の不行使又は武力による威嚇の禁止及び国際紛争の平和的解決に関する国連憲章の諸原則を再確認し,
1.アルゼンティン政府及び連合王国政府に対し,フォークランド(マルビーナス)諸島問題に関する主権紛争の平和的解決を可及的速やかに見出すため交渉を再開するよう要請する。
2.事務総長に対し,本決議に基づき,上記第1項の要請に当事国政府が応じるよう助力するため,仲介の労を再開し,そのため必要な措置をとるよう要請する。
3.事務総長に対し,本決議の履行状況に関する報告を第38回国連総会に提出するよう要請する。
4.議題「フォークランド(マルビーナス)諸島問題」を第38会期の仮議題に含めることを決定する。