(18) 第63回OPEC臨時総会プレス・リリース(仮訳)
(1982年3月20日,ウイーン)
OPEC加盟国は,1982年3月19日及び20日,オーストリアのウィーンにおいて協議会合を開催した。同会合は臨時総会に切り替えられた。アラブ首長国連邦石油・鉱物資源大臣かつ第62回総会議長であるマナ・サイード・オタイバ博士閣下が全会一致で議長に再選された。
総会は,現下の市場状況を検討した後,1981年10月29日,ジュネーヴで開催の第61回臨時総会において決定された基準原油(アラビアン・ライトAPI34゜,ラス・タヌラ渡し)価格34米ドル/バーレルを再確認し,市場安定化のために所要の措置をとることを決定した。この目的のために,1982年4月1日付で,OPEC総生産量の上限を1,800万バーレル/日とすることが決定された。同上限は,次回総会で市場動向を踏まえつつ再検討される。更に,軽質及び超軽質油の基準原油との油種間格差を1978年当時と同水準に設定することが決定された。新油種間格差は本日(1982年3月20日)付で適用される。
総会は,また,今次総会の議長であるマナ・サイード・オタイバ博士閣下を座長とし,アルジェリア,インドネシア,ヴェネズエラの各代表団の長によって構成される閣僚委員会の設立を決定した。この委員会は定期的に会合し,市場の状況をモニターするとともに,講ずべき所要の措置を総会に勧告する。
総会は,オーストリア連邦政府とウィーン市当局が,本会合に寄せた厚遇及び行き届いた取計らいに対し,心から感謝の念を表明した。